ずっと未見だった『秒速5センチメートル』を、本日、とある上映会で観てきました。
まず、感想を一言でいうと。
実は『秒速5センチメートル』、今回が初見でした。
つい先週、映画のプロモを偶然見かけまして。
本編を見たいと思ったものの、家の小さな画面では感動出来ない。
どうせなら、大きなスクリーンで鑑賞したいっ!!
そう思い早速調べたところ、運良くプロジェクター持ち込みの鑑賞会をmixiのコミュで発見した次第。
プロモでも感じましたが、背景のクォリテイがとにかく高い。実写かと思うくらい。
また演出のレベルも素晴らしく、コンテの切り方など場面展開のそつがなく。
『映画館で見ていれば良かったなぁ』と何度も思いました。
個人的には、踏切で往復で走ってくる小田急線の演出に、ぐっと来ました。アレは動画だからこそ出来る技だと思います。
背景に力が入ってるせいか、キャラの動きはそれほど激しくないのですが。
女の子の何気ない仕草など、キャラ作りに制作者の拘りが感じられて、どの子も可愛い事この上ない。
男キャラはというと…………。
お前は女の子を何人泣かす気かと。約束したなら、ちゃんと連絡取れよと小一時間…(以下略
私自身、過去に2回遠距離恋愛をした事があり、主人公の気持ちは痛いほど判るが、判るだけに腹も立つ。
映画の質が極めて高いだけに、あの結末は大きなストレスとなりました。
シナリオに関しては『秒速5センチメートル』『雲のむこう、約束の場所』ともに、『中学の頃の約束&それを引きずる男女』という内容なので、次回作はどうなるのやら。
あと、男女における性的な臭いが、とても薄い事も気になりました。
細田監督の『時をかける少女』『サマーウォーズ』は意図的にあえて外したように思えるのですが。
新海監督の場合、プラトニック・ラブが前面に押し出され、性的なものは忌避されている印象を受けました。
なぜそう思ったかといえば、描かれる恋愛がどれもロマンチックで………。
恋愛の理想型とでも言いましょうか。
それ自体は悪くないのですが、現実感が少し薄れている気もしました。
最後に音楽ですが。
主題歌の『One more time, One more chance』は怖いくらい嵌っていました。この映画のために作ったのかと思うくらい。
効果音は画像の質を上げる事に一役買っていたと思います。
感想をまとめると。
全体的に高レベルの作品。ただ、結末にはモヤモヤしたものが残る。
以上が『秒速5センチメートル』の個人的な感想でございます。
もう一度観たいかと言われると…………。
映像は良いんだけどなぁ。
あの結末がなぁ。
やはり過去のトラウマが原因でせうか?(´・ω・`)
最近のコメント